USBメモリで快適なWindows環境を整えます。

Home > 常駐ソフト > 自由度が高い常駐型のキーカスタマイズソフト「AutoHotKey」
2010/12/21
  • このエントリーをはてなブックマークに追加



「AutoHotKey」
海外製(日本語未対応)
最終更新:2009.9.25
容量:約2.44 MB
公式サイト:AutoHotkey
関連2chスレ:ソフトウェア板>AutoHotkey スレッド part11

「AutoHotKey」はスクリプトによってキーボード周りの動作を自由にカスタマイズすることができる常駐ソフトです。zip版を使用すればUSBメモリに入れて持ち運べます。このソフトは自分で設定ファイルを書く必要があるため若干敷居が高いのですが、いろんなサイトに実用的なスクリプトが公開されているので書き方がよく分からなくても割となんとかなります。(自分はほとんど分かっていません。)また、他のポータブルアプリを連携させる場合も、相対パスで指定可能なのでドライブレターが変わっても問題ありません。ちなみに自分が使っている主な機能は↓のような感じです。このブログではこれらのスクリプトを中心に紹介していこうと思います。

  • キーカスタマイズ
複数キーの同時押しや、キーの2連押し、長押しなどちょっと複雑な動作にもキーを割り当てることができます。(自分はキーの入れ替えはほとんど「X Button Maker」でやっているんですが、これらの動作には割り当てられないので。)
  • ホットキーランチャー
登録したソフトをショートカットキーから起動することができます。二重起動を抑止しつつアクティブにすることもできるので、よく使うソフトの起動兼タスク切り替えに便利です。
  • URLランチャー
ショートカットキーで、指定したURLを任意のブラウザで開くことができます。ちなみに自分はFirefoxアドオンの「ShortcutKey2URL」と組み合わせて使用してます。(余計なタブを開かなくて済むので。)
  • Web検索
選択した文字列を任意のブラウザ+検索エンジンで検索することができます。ブラウザ以外の文字列もショートカット一発で検索できるのが便利です。

スポンサード リンク




インストール方法
1.ダウンロードページでInstaller for AutoHotkey Basic (1.95 MB)の「zip file」という部分をクリックして、適当な場所にダウンロード・解凍する。
2.AutoHotkey.exeと同じ場所に新規テキストを作成して、名前の変更で「新規テキスト ドキュメント.txt」を「AutoHotkey.ini」に変更し、「autohotkey.ini」というファイルを作成する。(拡張子を表示させていない場合はテキストエディタなどで作成してください。)
以上で完了です。「AutoHotkey.ini」はAutoHotkeyの設定ファイルとなるので、スクリプトはこのiniファイルに追加していきます。

基本的な使い方
主な流れとしては、
1.「AutoHotkey.ini」にスクリプトを書いて保存する。
2.AutoHotkey.exeを起動して常駐させる。
3.トレイアイコンを右クリックして「Exit」で終了する。
という感じです。AutoHotkeyを常駐させている間、「AutoHotkey.ini」に書いたスクリプトが実行可能になります。また、起動中に「AutoHotkey.ini」を書き換えた場合は再起動後に適用されます。なお、AutoHotkey.iniにスクリプトが1つも書かれていない状態では起動自体できないようです。

使い方解説サイト
詳しい使い方が知りたい場合は以下のサイトが参考になるかと思います。よくわからない場合は便利そうなスクリプトを借りてきて、ショートカットキーだけ自分好みに書き換えればOKです。ちなみに装飾キーとしておすすめなのはWindowsキー、無変換キー、変換キーあたりです。押しやすい位置にあり、ソフト固有のショートカットキーと被りにくいので。なお、CapsLockとカタカナ/ひらがなキーに関してはカスタマイズは不可能なようです。

ショートカットキーのカスタマイズ
ここではWindows標準のショートカットキーを押しやすくするスクリプトや、基本的な操作をするためのスクリプトを中心に紹介します。(ほとんど上記のサイトから拝借したものですが。)キーの配置などはあまり深く考えていないので参考までに。

  • 変換の1回押しでコピー、2回押しで切り取り、長押しで貼り付け
Ctrl+c、Ctrl+x、Ctrl+vが1つのキーで可能になります。ただ、他のスクリプトで変換キーを装飾キーとして使った場合このスクリプトは使い物にならないので注意してください。また、文字を再変換するときは、変換した直後ならCtrl+Backspaceで可能ですが、直後でない場合はやはり変換キーは必要(文字選択してから「変換」を押す)みたいなので再変換をよくする人は割り当てない方がいいかと。

; 変換の1回押しでコピー、2回押しで切り取り、長押しで貼り付け
$vk1Csc079::
if(A_TickCount<WClick)
{
WClick=0
send,^x
return
}
WClick:=A_TickCount+400
keywait,vk1Csc079,T0.2
if(errorlevel==0)
{
send,^c
return
}
send,^v
keywait,vk1Csc079
return

  • Alt+Spaceでアクティブウィンドウを閉じる
ウィンドウを閉じるためのショートカットはAlt+F4が定番ですが、かなり押しにくいので。

; Alt+Spaceでアクティブウィンドウを閉じる
!Space::WinClose,A

  • 左Windowsキー+X、Zでタスク切り替え
標準のタスク切り替えはちょっと押しにくいので、左Windowsキー+Xに「Alt+Tab」を割り当て、逆順でも選択できるように左Windowsキー+Zには「Shift+Alt+Tab」を割り当てました。

; 左Windowsキー+XをAlt+Tabと同じ動作に
LWin & X::AltTab

; 左Windowsキー+ZをShift+Alt+Tabと同じ動作に
LWin & Z::ShiftAltTab

  • Win+Spaceで最大化/元のサイズに戻す
タイトルバーをダブルクリックしたときと同じ動作ができます。動画プレイヤーなどでフルスクリーンにはさせたくないけど画面を大きくしたいというときなんかに便利です。

; Win+Spaceで最大化/元のサイズに戻す
#Space::
WinGetPos, ,, aeroWidth,, A ; get window info
if aeroWidth >= %A_ScreenWidth%
WinRestore, A
else
WinMaximize, A
return

  • Win+Qでアクティブなウインドウを最前面/解除
動画プレイヤーを脇に置きながらブラウジングするときなどに使えます。これは一応作ってはみたものの、Topmost(TTBaseのプラグイン)でウィンドウのバツ(×)ボタンを右クリックして切り替えた方が手っ取り早いので実のところほとんど使っていません。(最前面させるときには大体マウスを使っていることが多いので。)多分ウィンドウを移動させたり大きさを変更するスクリプトとセットで使うと便利なのではないかと。

; Win+Qでアクティブなウインドウを最前面/解除
#Q::WinSet,AlwaysOnTop,TOGGLE,A

  • 無変換に半角/全角を割り当て
半角/全角キーは日本語入力の切り替えで割と使用頻度が高いのですが、遠くて使いにくいので。(これは一応「X Button Maker」でも割り当て可能なんですが、無変換を装飾キーとして使えなくなるようだったのでAutoHotkeyで割り当てました。)ちなみにカタカナに変換するときは無変換の代わりにCtrl+Iが使えます。

; 無変換に半角/全角を割り当て
vk1Dsc07B::Send,{vkF3sc029}

  • 無変換キーとの組み合わせによるEnter、Backspace、十字キー
これらのキーも遠くて使いにくいので、無変換から近いキーと適当に組み合わせました。2つキーを押すのが面倒といえば面倒なんですが、文字入力で予測変換を選ぶときや、Leeyesのサムネイル表示でファイルを選ぶときなど、けっこう色んな場面で使えます。

; 無変換+SpaceでEnter
vk1Dsc07B & Space::Send,{Enter}

; 無変換+AltでBackspace
vk1Dsc07B & Alt::Send,{Backspace}

; 無変換+fcvbで十字キー
vk1Dsc07B & f::Send,{Up}
vk1Dsc07B & c::Send,{Left}
vk1Dsc07B & v::Send,{Down}
vk1Dsc07B & b::Send,{Right}

  • Winキーを押したときにスタートメニューを表示しない
スタートメニューはほとんど使わないし、装飾キーとして使うときにちょっと気を遣うので。ちなみにスタートメニューはCtrl+Escでも表示できます。

; 単独のWinキーでスタートメニューを表示しない
RWin::return
RWin & RWin::return
LWin::return
LWin & LWin::return

  • タスクトレイアイコンを非表示
これを書いておくことでAutoHotKeyのトレイアイコンを非表示にすることができます。ただ、トレイアイコンから終了や再起動ができなくなってしまうため初心者にはあまりおすすめできません。

; タスクトレイアイコンを非表示
#NoTrayIcon

スポンサード リンク

関連記事

コメント


この記事に対するコメントの投稿
















この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
http://usbcafe.blog111.fc2.com/tb.php/102-0d7e58b1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
カテゴリー
サイト内検索

人気記事ベスト10 (過去30日)

RSSを購読

このブログについて

USB Hacks !

Author:echo77
このブログではUSBメモリなどの外部ストレージに入れて持ち運べる「ポータブルアプリ」を中心に紹介していきます。詳しくはAboutをご覧ください。

過去の記事
ブログパーツ

この日記のはてなブックマーク数

ブログパーツ