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Home > 動画プレイヤー > USBメモリで持ち運べる最強の動画プレイヤー「MPlayer WW」
2010/08/25
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「MPlayer WW」
海外製(日本語化パッチあり)
最終更新:2011.7.7
容量:約27.8 MB
公式サイト(英語):MPlayer WW Project
ダウンロードページ:MPlayer WW - Browse /MPlayer_Release at SourceForge.net
日本語化パッチ配布サイト:TiltStr::不定期版: mplayerWW
作者ブログ(中国語):william0wang 的空間
関連2chスレ:ソフトウェア板>【軽快】Mplayer WW【動画再生プレイヤー】MPlayer Ver.4【The Movie Player】MPlayer Part1
「MPlayer WW」はコーデックを内蔵し、ほぼ全ての動画形式を再生することができる万能な動画プレイヤーです。中国のWilliam Wang氏がMPlayer系最軽量といわれた「MPlayer kk」をベースにして開発しているソフトで、動作が軽く、シークが優秀なのが特徴です。また、マウスホイールによるシーク、レジューム機能、ISOファイルの再生など機能も充実しています。かなりマイナーなプレイヤーですが、特にパソコンのスペックが低い人におすすめです。

(2011.7.31)全体的に記事を修正。日本語化の手順などはこちらの記事をどうぞ。

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主な機能、特徴
  • コーデック内蔵で、ほぼ全ての動画形式を再生できる。
  • 起動が速く、動作が軽い。
  • 秒単位のシークでもヌルヌル切り替わり、キッチリ止まる。
  • マウスホイールやショートカットキーによるシークが可能。
  • レジューム機能を実装し、途中まで見た動画を同じ位置から再生できる。
  • ISOファイルをマウントせずに直接再生できる。(DVDメニューにも対応)
  • スクリーンキャプチャができる。
(kkからの改善点)
  • 細かい設定変更が可能になり、ショートカットキーやマウスボタンの割り当ても変更しやすい。
  • インターフェースに一時停止、再生、次へ、前へ、などの一般的なボタンが付いた。
  • 音程を維持したまま変速再生ができる。
  • 12種類のスキンが用意されている。(ただしデフォルトでは日本語のファイル名がバグります。)

欠点、不満点
  • 日本語に未対応
やっぱりこれが最大の欠点ですかね。日本語パッチを心待ちにしてます。
(追記)こちらのサイトで日本語化パッチがリリースされました。設定画面などが日本語化され分かりやすくなります。(ただしOSDは中国語になってしまうので注意。)

  • 再生、停止のショートカットキーが無い
特に再生キーが無いのは、動画を見終えてから頭出しするときにちょっと不便です。インターフェースに再生ボタンがあるのでなんとかなりますがあまりマウスには頼りたくないところです。
(追記)設定でメニューを表示させて、Alt+P→Enterと押せば、一応キーだけで頭出しはできます。ちょっと面倒ですが。

  • フォルダ内の再生ができない
動画ファイルの入ったフォルダごとD&Dしても再生できません。大抵の動画プレイヤーではできることなので、地味に不便です。

  • wmvファイルが苦手
これは MPlayer系共通のバグのようですが、wmvをショートカットキーで秒単位の巻き戻しをするときに戻らないことがあります。15秒くらいの設定なら大丈夫なようですが、もともとwmvのシークはやや粗く、相性が良くない気がします。

まとめ、感想
2年くらい前に初めて使ってみたときはkkと大して変わらない割に動作が重く、設定変更も中国語で正直使いにくい印象だったんですが、地道にバージョンアップを繰り返して今では完全にkkを追い抜いた感じです。個人的にはSMPlayerやVLCに代わる新定番になってもおかしくないくらい優秀なプレイヤーだと思っているので、ほとんど話題にならないのが残念です。

インストール方法
このページから最新版をダウンロードし、解凍してください。日本語化したい場合はこちらの記事をどうぞ。

コーデックの追加方法
MplayerWWはデフォルトのコーデックだけでもほとんどの種類の動画ファイルを再生することができますが、「codecs」フォルダに追加コーデックを入れて、対応ファイルを増やすこともできます。現在は「mplayer_extra_package.7z」というファイルにMplayerWW用のコーデックパックが入っているようなので、必要な人はこのページからダウンロードして、「codecs」フォルダに入っているファイルをコピペしてください。(ちなみに中身は「windows-essential-20071007」(Mplayer公式のコーデックパック)と大体同じようです。)

設定変更の基本
現在、「Mplayer WW」には設定変更するためのexeファイルが2つあり、
meditor.exe→基本的な設定変更
meditor2.exe→詳細な設定変更
という感じで使い分けます。直接起動してもいいんですが、プレイヤー左上のアイコンをクリック>Option>Preferencesで「meditor.exe」を呼び出すことが可能で、さらに「meditor.exe」の画面で「Other」タブ>「More Preference」をクリックすると「meditor2.exe」を起動することができます。(ただ、「meditor2.exe」の画面が裏に隠れてしまう設計ミスがあってちょっと面倒です。)

おすすめ設定
個人的に使いやすくなった設定を紹介します。ショートカットキー以外は「meditor2.exe」から変更してます。

■ 「Player」タブでの変更
  • 「Border」のチェックを外す
MplayerWWは日本語フォントに対応していないので、そのままでは日本語のファイル名が文字化けしてしまいます。「Border」のチェックを外すと通常のタイトルバーになるので文字化けはなくなります。(根本的な解決法ではありませんが。)

  • 「menu」にチェックを入れる
タイトルバーの下にメニューが常に表示されるようになります。この設定をしなくてもウィンドウの左上のアイコンクリックすればメニューを引っ張りだせます。

  • スキンを「simple」に変更
スキンは「skin」欄で12種類から選べるのでお好みでどうぞ。「simple」スキンはスッキリしたデザインで、ボタンも一通り揃っているのでお気に入りです。また、公式ページから他のスキンをダウンロードすることもできます。(「skin」フォルダに入れて使用してください。)

  • 「Thread for GUI」のチェックを外す
動作がだいぶ軽くなります。ただ、これを外すと動画再生中にメニューをクリックしたとき、部分的にループしてしまうというバグっぽい症状が出るので、気になる人は外さない方がいいかと。

  • 「One player only」にチェックを入れる
多重起動を抑止します。ただし2回目の起動時にアクティブ(最前面)にはなりません。

  • 「On top」を「none」に変更
起動時に、デフォルトで最前面表示にさせたくない場合に。

  • 「Screen Shot Folder」を指定
ここでスクリーンショットの保存先を指定できるんですが、どうも相対パスでは指定できないようです。フォルダが見つからない場合は動画ファイルと同じ場所に保存されます。

■ 「Audio」タブでの変更
  • 「constant pitch」にチェックを入れる
これで再生速度を変更した際に音程が変わらなくなるで聴きやすくなります。

■ 「Favorite」タブでの変更
ここは変更はしていないんですが、一応動作の説明だけ。

○「Auto」にチェックを入れた場合
動画を再生している途中でMplayerWWを終了したときには自動的に「お気に入り」に追加され、次回そのファイルを再生するときやMplayerWWを起動したときには、ポップアップで「Find favorite file, Continue to play this file ?」と訊かれます。また、「Prompt continue to play file on startup」のチェックを外した場合はポップアップ無しで自動的に続きから再生されるようになります。

○「Manual」にチェックを入れた場合
動画を再生中にメニュー>「Favorites」>「Add to Favorites」で、その場面をお気に入りに追加することができて、続きを再生するときはメニュー>「Favorites」から選ぶ形になります。個人的にはこちらのしおりっぽい使い方の方が好みです。

■ ショートカットキーの変更(メニュー>Option>Preferencesか、meditor.exeから)
英語だと分かりにくいかと思いますが、こちらのサイトに載っているMPlayerオリジナルのショートカット一覧がWWと大体同じなので参考になります。主要なショートカットキーは、デフォルトでは以下のようになっています。

← → 10秒戻る/進める
↓ ↑ 60秒戻る/進める
PageDown PageUp 600秒戻る/進める
9 0 音量を下げる/上げる
m ミュートの切り替え
Space 一時停止/再生
: コマ送り
F7 F8 再生速度を5%遅くする/速くする
Backspace 標準の再生速度にする
> < 次のファイルへ/前のファイルへ
f フルスクリーン/元に戻す
p 常に最前面/解除
q プログラムの終了
s スクリーンショットをとる
1 2 コントラスト調整
3 4 明るさ調整
7 8 彩度の調整
+ - 音声のタイミングを0.1秒早める/遅らせる

シークや再生速度の刻みは自由に調整可能です。自分の場合はシークを3秒、15秒、60秒、再生速度を1%刻みにして、jとkを中心に配置してます。

また、マウスの設定はデフォルトでは以下のようになっています。(ページの下の方に集まってます。)

左クリック 一時停止/再生
ダブルクリック フルスクリーン/元に戻す
右クリック 常に最前面/解除
上スクロール 音量を上げる
下スクロール 音量を下げる
右クリック+上スクロール 3秒戻る
右クリック+下スクロール 3秒進める

このままでも十分使いやすいのですが、シークは使用頻度が高いと思われるので、音量アップダウンと入れ替えると使いやすいかと思います。(どうもforwardとbackの訳が逆になっているようなので注意してください。)

ちなみにDVDメニュー用のショートカットキーは以下のようになっており、上4つは変更不可です。

Ctrl+矢印キー チャプターの選択
Ctrl+Enter 決定(Play)
Ctrl+Home ルートメニューに戻る
Ctrl+End 前のメニューに戻る
End 次のチャプター
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